Nexus Prime (Galaxy Nexus) 欲しいけど,Docomoから買うとLTE対応じゃないので少し考えた

※以下の記事は個人的な考えと推測で満たされています.

スマートフォン市場の現状

 現在のスマートフォン市場は,端末スペックを上げて機能を追加することで売上を伸ばしているように見えます.しかし,端末スペックをいくら上げたところで売行きは必ず途絶えます.というのも,現状の端末で既に十分な処理速度を実現できており,一般の人が使う用途でスペック不足になるようなサービスはあまりないからです.むしろ,ネックになっているのは回線速度です.どれだけクラウド化とか言ってても,結局は回線に依存しています.携帯電話という性質上,処理能力が限られている携帯端末側でするのはナンセンスでしょう.そういう意味でのクラウド化がもてはやされるのは分かりますが,クラウドサービスを利用するにはインターネット回線が必要です.こいつが遅いのです.

スマートフォンで行う処理について

 これは個人的な推測ですが,携帯端末で何かを制作・加工・発信している人はあまりいないと思います.文章を書く,絵を描く,動画を編集する,といったことは,本来携帯端末で行うべきではありません.これらの作業を携帯でできるのは確かに便利で,ちょっとだけやりたい人にとっては十分便利だと思います.その点では,これらの機能は消費者にとって便利であり,端末の売上を伸ばす重要な要素でしょう.でも,こいつらは電池食うんですよ.

現在のスマートフォンの課題点

 現在,スマートフォンで重要になっているのは処理速度ではありません.回線速度とバッテリーです.おそらく各企業もこんなことには数年あるいは数十年前から気づいていたと思います.CPUの速度が上がってもHDDやSSDが遅すぎて十分な性能を発揮できていないようなものです.携帯電話は基本的に無線通信デバイスです.電池を食うのは当たり前です.回線使うのも当たり前です.でも,その2つの点がネックになりすぎています.どんなサービスが出てきてもこの2点がネックになって十分に使えません.

今後の予想

 現在,各キャリアはこの回線速度をなんとかしようと頑張っています(たぶん).携帯電話メーカーは電池の持ちをなんとかしようと頑張っています(たぶん).各大学でもこういう技術の研究がされています(たぶん).
 おそらく今から2-5年くらいすればまともに使えるスマートフォンが出てくると思います.現状ではそういう技術が普及していないのでしょうがないのですが,現状でLTE対応ではないということはかなり致命的だと思います.今から1-3年以内にLTEが広く普及すると思います.LTEが普及すれば,高速通信ができることを前提にしたサービスが必ず出てきます.現状では素晴らしい端末かもしれませんが,そういうサービスが普及したら最後,「このサービスがまともに使えない端末」になってしまうのです.

端末購入について

 個人的に,2-4年程度使える端末は,その時点でベストな選択肢である必要があると思います.Docomoから発売される Galaxy NexusLTE対応でないことで「ベストな選択肢」にはなりえません.あと半年もすればほとんどの端末がLTE対応になると思います.あるいは Galaxy NexusLTE対応版が出てくるかもしれません*1.といっても,Galaxy Nexus は魅力的な端末ではあるので,とりあえずはそれを使って,回線速度が遅いと感じてきたらLTEアクセスポイントを買うのがいいかと思っています.

まとめ

  • 現状の端末で処理速度は十分
  • 売上を伸ばすためには目玉となる機能を追加しなければならない
  • ネックになっているのは回線速度とバッテリー
  • 今後1-3年でLTEが普及してLTEを前提にしたサービスが出てくるだろう
  • LTEのアクセスポイントでとりあえずやり過ごそうか・・・

*1:これに関してはDocomo側は発売するかどうか未定らしいです